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ブリストル大学 短期留学報告書(修士1年 田口 雅子)
2015.11.24
- 留学概要
留学先:Bristol University, School of Earth Sciences
期間:2015/08/24〜10/08
研究テーマ:リモートセンシングを用いた火山灰の噴出量推定
- 事前準備〜渡航まで
渡航の3ヶ月ほど前から受け入れ教員の方とメールで連絡を取り,滞在先を探し始めた.ちょうど滞在を希望していた時期はイギリスの大学も夏季休暇の期間であったため,教員の方,ステイ先の方のホリデーの期間と重ならないように留学期間を決めた.期間を決めた後は,教員の方と連絡を取りつつ,ブリストル大学の事務の方とVisa letter 発行のために書類のやり取りをしたり,生協や旅行会社に航空券の見積もりを依頼したりと,着々と留学に関する準備を行った.今回の渡航ではFINNAIRのユース航空券を利用し,入国の際には帰国便のe-チケットと,発行してもらったVisa letterを提示した.
- 留学生活について
研究棟内のドクター・留学生用の部屋で机をもらい,主にそちらで研究を行った.教員の方との話し合いは週に1,2度ほどで,その他にも同じ研究グループのランチミーティングや,8月下旬に噴火の起こったエクアドルのCotopaxi火山についての臨時セミナーに出席した.また週に2度,お昼前にサロンで行われるVolcanic café(火山関係の教員・学生が集まるティータイム)にも積極的に参加し,学生との交流を行った.
ステイ先は大学教員の方の姉妹のお家で,6畳弱ほどの部屋を借りた.大学から徒歩25分ほどの場所だったが,家の前にバス停があり,近くにスーパーもあったため,生活に不便はなかった.また休みの日には,同じ居室のドクターの友達に市内を案内してもらったり,彼らの開くホームパーティーに参加したりした.
- ブリストル/ブリストル大学について
ブリストルは中心部に商業施設がたくさんある一方,周辺はとても緑が多く,暮らしやすい街だと感じた.場所と時間を考えれば,治安は非常に良いところだと思う.
大学は市街地に近く,大通りに面していることもあり,開かれた雰囲気だった.地球科学の研究室の入ったWills Memorial Buildingはブリストルのランドマークタワーでもあり,歴史ある非常に立派な建物である.建物内には地球科学関連の蔵書が豊富な図書館(法学研究科と共同)もあり,研究環境はとても整っていると感じた.周辺にはカフェやスーパーなど,お店がたくさんあり便利だった.
- 反省点/気をつけた点
当初は夏季休暇を利用した3ヶ月弱の留学を希望していたが,教員・ステイ先の方の予定を考慮して,8月末〜10月初めまでという期間になった.しかし,イギリスの大学は9月中頃から新年度が始まるため,その前後は教員の方は非常に忙しい様子であった.名大の授業期間との兼ね合いもあり,まとまった留学期間を確保するためには長期休暇を利用せざるを得ないが,なるべく始業・終業時期は避けた方がよいと感じた.
物価は,1ポンド≒185〜190円ということもあり,全体的に日本の1.5倍くらいに感じた.そのため,外食は誘われたときに行くだけで,夕食はほぼすべて家で自炊をしていた.また,日本の大学のような学食もなかったため,ランチは家から持って行き,毎日家計簿をつけるなど,生活費を節約するよう気をつけていた.
- 留学を振り返って
今回の留学は1ヶ月半と,決して長くはない期間であったが,海外の大学で研究を行うという貴重な経験をすることができた.また日々の生活や友達との会話の中で,日本と異なる文化や価値観を感じることができ,非常に刺激を受けた.英語については,スピードの速さとイギリス式の発音から聞き取りづらかったが,友達の会話を聞き,そこに加わることで,少しずつ慣れていくのを感じた.今後はこの経験を活かして,英語の勉強を継続し,将来的には仕事に英語を使えるようになりたいと思う.
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