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地球惑星科学科での学び方

諸惑星との比較から地球を捉え、過去・現在・未来の状態を解明する。

46億年前に太陽系の一員として誕生した地球は、現在もなお活発な活動を続けています。
大陸、海底そして山々もプレート運動の一部として絶え間なく動いています。
この“新しい地球観”は、1960年代以降の地球科学の革命的進歩によってもたらされるものです。
そして今、われわれの目は、惑星としての地球へ広がりつつあります。

また、地震・火山噴火の予知、資源、エネルギー、環境など、“かけがえのない地球”の諸問題に対する社会的関心が高まる今日、地球惑星科学の果たす役割は極めて大きいといえるでしょう。
この魅力ある地球惑星科学に若い情熱を注いでみませんか?

全国初の地球科学科として、1949年に創設

本学科は、1949年に全国ではじめて地球科学科として創設されました。その後1992年、“惑星としての地球”を見直すために、地球惑星科学科と名称を変更しました。

1996年には大学院重点化に伴い新たな研究分野を加え、さらに2001年には環境学研究科への異動とともに、“環境学”という新しい学問を創り出そうとしています。現在、地球環境システム学、地質・地球生物学、地球化学、地球惑星物理学、生態学の5大講座の教員のほか、学内の関連組織の教員にも協力いただき、地球惑星科学科における教育と研究を担当しています。

地球惑星科学科の最大の強みは、多方面の分野がひとつの学科のなかに集まっているため、相互に情報交換を行えることです。
毎日のように各分野の教員・大学院生・学生が一体となって、活発な議論・研究活動が行われています。そして、講座の枠を越えた共同研究が実施されることも珍しくありません。

layering of the earth

講義・実験・実習を通じて、幅広い知識を身につける。

地球惑星科学科のカリキュラムは、2年次から本格的に始まります。

講義では、自然現象を大きく広く捉える上で基礎となる概念や考え方が教授されます。午後には、実験・実習が行われます。また、実際の野外調査を体験するため、フィールドセミナー(野外実習)が年に数回行われるほか、春休みに約2週間、教員の指導のもとに一定地域を調査する地質調査があります。
3年生までは専攻分野に属することなく、講義・実験・実習を通して、広く地球惑星科学に関する知識を身につけます。

卒業研究は、4年次に1年間かけて行います。研究地域は国内だけにとどまらず、対象を国外にもつ場合も少なくありません。また、室内実験や理論解析に重点をおいた卒業研究も多くあります。教員の指導の下で進められる1年間の研究の成果は、特別研究(卒業論文)としてまとめられ、年度末の特別研究会で発表されます。

地球惑星科学とは

地球は、われわれ人類にとってかけがえのない生活の場であり、われわれ人類も地球のたどってきた長い歴史の必然的産物として誕生しました。この地球という第一級の対象を諸惑星との比較において研究するのが地球惑星科学です。

地球惑星科学は、対象とする地球および諸惑星の、過去・現在・未来の状態を解明するために、あらゆる手段を動員します。この「対象志向型」という点に大きな特徴があります。また、地球や惑星に観察される自然の状態には、時間的・空間的な特徴・個性があります。地球惑星科学の特徴は「個性的対象志向型」であるともいえるでしょう。

この個性的対象の現象は、実験室では再現できないほど大きな時間的・空間的広がりを持ち、複雑に入り組んでいますが、基本的には物理学や化学の一般法則に大きく支配されています。そこで、グローバルな視野に立ち、調査・観測・実験・理論などの手段を動員しつつも、個性的対象から没個性的法則を抽出し、それを個性的対象に還元適用して、普遍的認識をもちきたすことが重要となります。

地球惑星科学は、こうして得られる普遍的認識を通じて、かけがえのない地球の未来と、それに深い関わりをもつ人類の未来の発展に貢献するものです。

  • 地球環境システム講座
  • 地質・地球生物学講座
  • 地球化学講座
  • 地球惑星物理学講座
  • 地球惑星ダイナミクス講座
  • 地球史学講座
  • 生態学講座
  • 大気水圏講座

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